それでは、なぜウサギと亀が駆けっこをしたのでしょう。別にウサギでなくてキツネでも、また亀の代わりにカニでもよかったかもしれません。
そこにはウサギと亀でないといけないそれなりの訳があったのです。
もともとこの駆けっこは、陸上対海中の戦いでした。そこで、ウサギは陸上の代表として、亀は海中の代表として選ばれたのでした。
その昔、ウサギは陸上で最も速い動物でした。そのため、月にいって餅つきができたのです。現在の速度ではロケット並の速さだといえます。
亀は海中で最も速く泳げます。浦島太郎は、この亀の背中に乗って竜宮城へ行くことができました。その時のスピードはなんと光と同じ速度でした。時間の経つのを止めてしまったことは、相対性理論では光の速度と同じだったということです。
ウサギは陸上、亀は海中の代表として選ばれるには理由がありました。
この戦いを科学的に判定するとすると、もちろん光の速度で泳ぐ亀の方が速いといえるでしょう。
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